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チームの力 ~構造構成主義による〝新〟組織論~

・チーム作りについて、チーム目的・理念の重要性が繰り返し強調されています。そのチームを構成するひとたちのコンパスの役割となると同時に、その人たちがもつ個性、それがもたらすチームのダイバーシティの醸成を支えるものとなる。そして、目的・理念はそのチームがもつ価値観そのものであることが指摘され、ここでこの章の核心ともいえる「価値とは何か」「価値の原理」というものに触れることになる。

 

・チーム運営について、チームにおいてよく生じる「失敗」が指摘されていました。

「方法の原理」である。これは、実践を展開する際、「特定の状況下で何らかの目的を達成するための手段、その有効性は、その状況・目的によって変化する。」というものでした。「意味の原理」や「戦略の原理」が指摘される。これは、経営戦略やマーケティングの世界でも指摘されている問題そのもので、戦略論的に重要な観点であると感じました。

 

・機能するチームの根拠とイノベーションの根拠について、チームを構成する一人一人の関心・モチベーション、それもそのダイナミズム・動態性に注目して「適材適所」を行い、そのダイナミズム性ゆえに「適材適所」を動態的に考えていき、「適材適所」と「ヒトの関心・モチベーション」との対応関係を、チームの価値観を中心にして随時見直していくことの必要がある。組織のイノベーションは、個的存在である「「ヒト」の関心」からしか生まれないとありました。

 

信念・価値の対立という「チーム」のもつ永遠の課題・矛盾に対する解決方法を「構造構成主義」という方法論的考え方を用いて、対立する信念・価値のそれぞれの根拠の問い直しを要請するものであることが指摘されいました。

 

上記内容は、どれも重要で実践に有効な考え方であると感じました。

どの内容にも、共通するひとつの考え方があると思います。それは、「人はそれぞれに、それぞれの考え方をもっている」が、その考え方を突き詰めていくと、誰もが【共通】に了解できる領域があり、そこを出発点に問題解決方法を再構築していくという、フッサールハイデガー現象学の考え方が根底にあると感じました。価値観の異なる人で構成されるチームではとても重要だと感じました。